外壁塗装におけるコーキングの注意点!
家の塗り替えの際にコーキングの劣化で塗り替えを考える方も多いです。
今回はコーキング(シーリング)についてなどの注意点などを書いていきます。
コーキングとは!
簡潔にいうと外壁の目地や隙間を埋める樹脂系の目地充填剤です。
(塗装前コーキング施工)
コーキング工事ってどんな工事!
コーキングは経年で劣化するため、定期的な打ち替え工事が必要になります。
定期的な塗り替えが必要な外壁塗装工事と同じタイミングでおこなうのが一般的です。
コーキング工事は、古いコーキングをすべて剥がしておこなう〈打ち替え〉と既存のコーキングの上に施工する〈増し打ち〉があります。
(増し打ち)既存のコーキングを残したまま、上から新しいコーキング材を充填する工法
施工時間や費用がおさえられるメリットがありますが、耐久年数が極端に短くなるデメリットがあります。
(打ち替え)既存のコーキングを完全に撤去し、新しいコーキングを充填する工法
ほとんどの場合は打ち替えで提案します。しっかり厚みを付けて塗るので耐久年数も上がります。
髙田工務店では耐久性の高いノンブリードタイプのコーキング材を標準で使用しています。
外壁塗装工事のコーキング工事は打ち替えをおすすめします。
外壁のコーキングの役割
建物全体を保護する上でとても重要な役割をしています。
ひび割れ防止・緩衝(かんしょう)
柔軟性により、継ぎ目(目地)に充填されたコーキングが、外壁材を破損させないように緩衝材として衝撃を吸収してくれる役割を果たしています。
外気の温度差による膨張伸縮、地震の揺れなど、目視では確認できないダメージなどもコーキング材で和らいでいます。
雨水などの侵入を防ぐ
ひび割れや剥がれなどの劣化を放置しておくと壁内部に雨水が浸透し、壁が腐食するなど家の寿命を縮めてしまいます。
(コーキングが劣化し効果や剥がれを放置しておくとこのように外壁材が劣化します。)
コーキングをする場所
外壁の目地以外でもコーキングをする場所はその家にもよりますが
●外壁の目地 ●窓回りや玄関扉 ●換気ダクトや電気メーターBOXの廻り ●クラック補修(外壁の種類による)●庇 ●テラス屋根接合部
などその家によってさまざま使用されています。
コーキングの交換時期
コーキングの劣化は早い所で5年から劣化してくる場合もあり、平均は10年ほどで劣化症状が現れてくる場合が多いです。
肉やせ
施工当時よりコーキングが瘦せていく症状です。可塑剤と言われる成分が紫外線で気化してしまうことが原因です。
痩せることにより隙間ができ雨水の侵入の恐れがあります。
ひび割れ
肉やせと同じで可塑剤が気化してコーキングが固くなりひび割れがおきます。
作業手順
1・古いコーキングを撤去
2・目地の清掃
3・マスキングテープ・ボンドブレーカーで保護
4・シーリングプライマー(下地)を塗布
5・コーキング剤を充填
6・ヘラでならし均一に仕上げる
7・マスキングテープを剝がす
8・乾燥させる
コーキング作業で失敗しないポイント!!
●取り除ける旧コーキングはしっかり撤去
●耐久性の高いコーキングで施工
●先打ちコーキング・後打ちコーキングを知る
※先打ちコーキングの場合は塗料がコーキングの上に被るので耐久年数はあがりますが、塗料の種類によってはコーキング部分に塗った塗料が数年で割れてくる場合があります。
その為に塗料の種類の選別(弾性塗料など)も大事になってきます。
※後打ちコーキングは外壁塗装した後に施工するやり方です。その場合は塗料の耐久年数にしっかり合わせて高耐久性のコーキングを選択するのがいいです。
(先打ちコーキング後塗装)弾性塗料
コーキングは塗料と同じく種類があります。
そして施工方法などにもよって耐久性が大きく変わってくるので家にとって大事なポイントになります。