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縁切り、タスペーサー!! 隙間のない屋根の隙間には大事
スレート屋根材は「縁切り(えんきり)」「タスペーサー」などをする必要となる場合が多いです。
簡単に説明すると
縁切りは屋根を塗装した際に行う作業
縁切りとはスレート屋根などのカラーベストやコロニアルの屋根の塗り替え時に必要な作業です。
過去は塗装後の一枚一枚引っ付いた屋根をカッター等で切っていくという作業でしたが現在はタスペーサーという部材の挿入で縁切り作業を行う場合が増えました。
屋根と屋根の間に隙間を作ると雨漏りするのではないか?
実は逆に屋根と屋根との間に隙間がない方が雨水の排出先がなくなるので危険になります。
タスペーサ
タスペーサーでしっかり屋根材の間に隙間を開けてあげます。
縁切りの効果
- 1 雨漏りを防ぐ
縁切りをする最も大事な理由は雨漏りを防ぐためです。
雨水は・強風時・大雨など想定外の雨が降ったときには構造上屋根材の下にも入り込むものです。入った雨水をどうやって排出するかが重要で縁切りが必要なスレートの屋根材は表面に溝があり、屋根材の下に雨水が侵入した際に排出します。
しかし屋根塗装をすることでこの溝を塗料でふさいでしまうことがあり、そうすると雨水の逃げ場がなくなるので屋根下地の腐食、ひいては雨漏りに繋がります。
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2内部結露を防ぐため
結露ができる原因
屋根の内側が温まり、屋根外側が冷えなどの温度差により結露が発生します。
縁切りで屋根に隙間を作らないと屋根裏で内部結露した水分がたまってしまい、中の断熱材や木材を腐らせてしまう原因になることがあります。
過去はカッターで全て縁切りしていた時代もありますが、タスペーサーにすると作業の時間短縮にもつながります。
しかし全てではなく状況によってはカッターを使って縁切り作業する時もあります。
タスペーサーなどの縁切りは絶対に必要?
そんなことはありません!隙間が4ミリ以上空いているような屋根材の隙間には不要になります。
タスペーサーを施工しても引っかかりが無く落ちてきますし、そもそも隙間が4ミリ以上だと塗装しても隙間が埋まらないので雨水、結露などはしっかり排出されます。
大事なのは
しっかり屋根の状態を見分けて、提案する!と言うことになります。